ダッチホスピタルあたりでトゥクトゥクを拾って、コロンボ7(南)方面に向かうとありがちな会話。。。
- トゥク 「どこから来た?チャイナか?」
- 客 「日本」
- トゥク 「オー、ジヤパーン。コロンボには何日間いるんだ?」
- 客 「2日」
- トゥク 「もう、買い物はしたか?」
- 客 「いや、してない。」 (鬱陶しい)
- トゥク 「ジェム(宝石)を買わないか?この国では宝石が安い。」
- 客 「いらない。時間ない。」
- トゥク 「近いから少しだけ見に行こう。」
- 客 「金ないし。」
- トゥク 「見るだけでいいから、行こう!」
最終目的は宝石の売り込みということで明確なんですが、「金がない!」と言ってるにもかかわらず連れていきたい理由はいったい何?
(日本人は金がないと言っても実は持っている?)
そうかもしれませんが本質ではありません。
当たり前ですがトゥクトゥクのドライバーが宝石屋の経営をしているわけではありません。しかし宝石が売れないことには彼らも紹介料をもらえないのでは・・・
トゥクトゥクを宝石屋に駆り立てるものは何なのか?
実は、トゥクトゥクが客を店に連れて行くと、客が買う買わないにかかわらず
店がドライバーに300ルピーを支払います。
(※全ての宝石屋がそうというわけではありません。金額の多少もあります。)
そもそもドライバーにとっては売れるかどうかは問題ではないのです。
トゥクトゥクの料金なんて、ボラれていなければ市内主要エリアで100~200ルピー程度。個人経営でなければ手取りはもっと少ない。ガソリン代もかかってます。
それを考えれば目的地に着く前から300ルピーの臨時ボーナスがもらえるというのはドライバーにとってこの上なく嬉しい。
だからこそ必死で連れて行こうとするわけです。
その原資はどこから?
その300ルピーの販売促進費用の原資は何かというと、やっぱり宝石の販売です。
連れて行かれた全員が買うわけではないので、宝石一個につき、まとめてドカンと乗せてあるんだと思われます。
賢い消費者はそういう宝石屋で買うものじゃないですね。
安全なコロンボ観光!的な観点からすると、宝石屋に連れて行くトゥクトゥクは”悪”なんですが、、、
純粋に商売の観点からすると、コロンボ中にくまなく広がったトゥクトゥクのネットワークをうまく使ってマーケティングするというのは”あり!”だと思います。もちろん消費者もハッピーにする視点は必要です。
消費者はより賢くならなければいけません。