成田からバンコク経由でコロンボに飛んだ時のこと。
その機内で現金を盗まれてしまいました。
札だけが消えた・・・
実はそれに気付いたのはコロンボの自宅に着いてから。
かばんに会社の運営資金となる多額の現金を入れていました。
それが入った封筒がなかなか見つからず、
「やばい!落としたか?!」
と思って必死になって探しました。
もしやとカバンの中の同じポケットに入れておいた財布を開けてみると、カードやコイン類はすべてありましたが、お札だけがすっぽりと抜き取られていたのです。
「やられた・・・!」
そういえば以前にも、、、
同様の事件を耳にしたことがありました。
前職でドイツからスリランカに”とある”技術者を招へいしたことがありました。
その技術者がコロンボから香港経由で東京に移動した際に事件に遭遇したそうです。
現金だけを抜かれたという話を聞いたときは、
「なにかの思い違いじゃないの??」
と思ってしまったのですが、それから1年の時を経て自分の身に降りかかるとは・・・
犯行はいつ?
成田空港で現金をおろしたので、その時点で現金の所在は確認できています。
ちなみにここでおろしたのはすぐに必要な少額のお金のみで、現金を見られたのが犯行につながったということはないと思います。
そのあと出国手続きしてラウンジでフライト時刻を待ちました。
その間、かばんから離れたのはドリンクを取りに行った数十秒ほど。
周りにも人がいたし犯行は不可能でしょう。
その後成田からバンコクへのフライト。怪しいのはここです。
時間も長いし、比較的空いているフライトだったため2席を使って窓に寄りかかる形でぐっすり寝ていました。
その間に上の棚に入れたかばんを開けられたんだと思います。
バンコクに着いたらセキュリティーチェックの後でラウンジに直行。
ラウンジが混雑していたこともあってかばんは手元から離していません。
それからバンコク→コロンボ便に乗り込みました。
財布入りのかばんは上の棚に入れましたが、映画を見ていて眠ることもなかったのでここでの犯行もおそらくないでしょう。
機内でも気を付けて
会社の運営資金を含めて、はっきり言いたくないぐらいの大金が被害にあってしまいました。
数えきれないぐらいに多くの回数飛行機に乗っていますが、こういう被害は初めてです。
同様の被害に遭遇しないように気を付けてください。
機内でも貴重品からは目を離さずに!
後日談
航空会社に問い合わせたところ、タイと日本とスリランカをたらい回しに。
「調査する」と言われましたが、数日経過してメールで「何も見つかりませんでした。」とあっさりとした報告が来ただけでした。
保険会社に相談したところ、携行品傷害保険はモノだけが対象で現金は補償できない。
せめて盗難証明書が欲しい
税務申告に絡むのでとにかく盗難証明書を発行してもらいたい。
ゴールロードにあるツーリストポリスに行きました。
顛末を話しましたが、こういう事例は少ないのか内部でだらだらと相談していました。
1時間ほどして出た結論は、
「事件はスリランカへの入国前だからここではどうしようもない。」
ではどこに相談すればいいか?と問い詰めたところ、空港の近くのエアポートポリスだろうとのこと。
スリランカではこういうアドバイスが見当違いになることもよくあるので、応対した係官にエアポートポリスに電話して話を通してほしい、と頼んだところしぶしぶとやってくれました。
檻の中の人を初めて見た!
空港の出口からすぐのところにあるエアポートポリスに行きました。
警察署とはいえかなりオープンな作りの建物。
なんとその入り口近くには鉄格子の檻があって、その中で男性がコンクリートの床に段ボールを敷いて寝ているのです。
不法入国かなにかで拘留されてるんですかね?
檻に入った人を生まれて初めて見ました。
ここでもたらいまわし
さっそく近くにいた人を捕まえて事の顛末を話しました。
予想通りそこでも自分は担当ではないとばかりに別の人のところに連れていかれます。
そしてもう一度同じ説明。
とにかくなんでもいいから盗難証明書を書いてほしいと頼みました。
するとやおら何十回もコピーを重ねたようなかすれて斜めに印刷された調書が出てきました。
これをすべて自分で埋めてくれ。とのこと。
「目的達成のためには仕方ないか・・・」
カーボン紙を下に敷いて書くのがまたアンティークというか。。。
コピー機はないのか?!
書類をすべて埋めたら、係官にさらさらとサインしてもらって終了。
全てやらされましたが、とにかく目的達成。
税理士にも確認しましたが、これでとにかく損金処理できるとのこと。
災難の日でした・・・