コロンボ市内は渋滞が多いこともあって、接触や追突事故が発生しやすくなっています。時には当て逃げもあります。そういう物損事故の対応方法について。
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当てられ損の交通事故
スリランカで事故に遭ったら、自分の過失でなくとも自分で車の修理をすることになる場合がほとんどです。当てられ損なので、いつも周りの動きに気をつけるようになります。
その場で解決!が基本
事故に遭ったらとにかく警察に連絡!というのは日本の作法ですが、スリランカでは軽い接触事故程度ではその場に居合わせた警官でさえも取り合ってくれない場合があります。
「向こうで話し合って」と突き放されてしまうのです。
そのような場合、相手が非を認めたら、その場で予想される修理代を請求して相手との関係を終了するのが理想です。
その場で解決しないと、口約束はほぼ守られません。いろんな理由をつけて支払いを拒み続けるので、電話番号を知っていても、免許のコピーを持っていてもなんの役に立ちません。この時点で警察に行っても何もしてくれません。
中には事故時に自分から名刺を渡す良心的な人も中にはいます。また相手の車が会社の所有だったりすると、修理の見積もり通りに払ってくれるケースもあります。
ただし、それらはスリランカではかなり幸運な例と言わざるを得ません。
一方で、自分が原因で事故になったら、外国人だと足元をみられて過剰請求されることもあるようです。
修理費の目安
車の新しさにもよりますが、軽自動車クラスなら追突されて板金修理が必要な場合でも、費用は数千ルピー程度ですむので、ふつうは保険屋を呼ぶこともありません。
もちろん新車で、専用の修理工場でないとだめなときは保険屋を呼び、その後警察へ事故届を出します。
保険を使う場合は警察へ
保険を使う場合は、なるべく早く事故現場の近くの警察へ行って調書を取ってもらいます。これが無いと保険はおりません。
また、自分に過失がないような事故も、後になって相手からクレームを受けないためにも報告しておいたほうがいいかもしれません。場合によっては、警官が現場検証してくれます。
事故調書は、シンハラ語で書かれ、調書を取る係が忙しいと時間がかかります。分厚い大学ノートに手書きして、それを読み上げて、タイプして、というプロセスなので、少なくとも数日たたないと出来上がりません。保険をクレームするときは、保険会社が警察まで取りに行ってくれます。