スリランカライフ

インディペンデンスメモリアルホールに立つ銅像

観光客にとってはこれと言った見どころの少ないコロンボですが、インディペンデンスメモリアルホール (Independence Memorial Hall) を訪れる人は多いと思います。

 

有名演説の方針を決めた人物の像

正面に立つこの銅像は、1948年にセイロンがイギリス連邦の自治領として独立した際の初代総理大臣となった D. S セーナーナーヤカ (Rt. Hon. Don Stephen Senanayake)

第二次世界大戦の戦後処理が話し合われたサンフランシスコ平和会議で、当時の財務大臣の J.R. ジャヤワルダナ (J.R. Jayawardene) が、日本の戦後補償について述べた有名な演説*があります。

これにより敗戦した日本の分割統治が免れたとも言われる演説です。

以来、ジャヤワルダナの名前が前面に出ていますが、実はその方針を決めたのはこの銅像になっている当時のセーナーナーヤカ首相でした。

 

イギリスからの独立の記念

インディペンデンスメモリアルホールは、1948年2月4日(以来、2月4日は独立記念日)にセイロンがイギリスから独立したのを記念して建てられています。

誤解されがちですが、セイロンがスリランカ共和国に改称したのは独立した1948年ではなく1972年のことです。

スリランカ自由党 (SLFP) が選挙に勝利して、女性のシリマヴォ・バンダラナイケ (空港の名前の由来になっているソロモン・バンダラナイケの妻) が首相に就任した年です。

同じ年にタミルの新しいトラ (TNT*) が成立し、タミル人国家イーラム樹立の要求を掲げて分離独立運動を開始しています。

* 内戦の主役となったタミール・イーラム開放のトラ (LTTE) の前身

このホールの下はミュージアムになっています。

 

のんびり過ごせる場所

このメモリアルホールがあるのは、インディペンデンススクエア (Independence Square) という広場の中。

近くにはアーケードインディペンデンススクエア (Arcade Independence Square) というショッピングモールがあり、日本の居酒屋『築地魚一』もその中にあります。

参考記事:コロンボの日本人経営飲食店の草分け『築地魚一』の社長に聞く

 

ジョギングするも良し、散歩するも良し。買い物も食事もできて、休日にのんびりするにはいいエリアです。

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