スリランカライフ

スリランカ初の日本語フリーペーパー『SPICE UP Sri Lanka』 編集長に聞く

「物事の評価というのは、それが期待を上回るかどうか、なんですよね。」

と語るのは、スリランカ初のフリーペーパー『SPICE UP Sri Lanka』の創刊に向けてコロンボを奔走するSpice Up Lanka (Pvt) Ltd. CEOの神谷政志さん。

海外でインターンを受け入れる仕事をした際、できるだけ安価にサービスが提供できるようにと1泊2000円程度の宿泊施設を使ったことがありました。

普段から4星、5星のホテルに泊まって旅行しているような人からすると「お湯が出ない!」などとクレームされるレベルだと思います。

ところが東南アジアやインドをバックパックで周遊しているような人にとっては、「シーツが清潔で、しかも天井のファンまでついて、快適な宿をアレンジしていただきありがとうございます!」と逆に感謝されてしまうのです。

グレードが高ければいいというわけではなく、かといって価格が安ければいいというものでもなく、とにかくサービスを受ける人の期待を上回る、個人にとって最高のコストパフォーマンスのものを提供するのが一番との認識を深めました。

 

スリランカ初となるフリーペーパーに関しても、

「さまざまな読者層を考慮しつつ少しでも期待を上回れるような記事を提供していきたいと考えています。」

 

 

スリランカでフリーペーパーを始めるきっかけ

神谷さんは大学卒業後しばらくはサラリーマンとして日本国内での仕事を続けていました。ある時期に海外インターンシップのサービスを担当するようになり、自分自身も海外での仕事に夢を抱くようになります。

インドで起業したばかりの知人に誘われて、インドに5ヶ月間住みながらリモートで仕事をしたり、フィリピンに渡り、美人教師に2か月間ついて英会話を勉強するなど、海外に身を置き始めます。

ただ、どこで何をするかは明確にできずにフリーランスを続けていたところ、

「スリランカでビジネスやろうよ!」

とある知人に誘われたのがスリランカに来たきっかけ。

 

スリランカも意外と悪くない

その時はぴんと来なかったものの、物は試しと実際に行ってみると、

「アジアでもこんなに英語が通じる!」
「スリランカ人ってなんて優しく人懐っこいんだ」
「(インドと比べると)きれいな街だ!」

というのが第一印象でした。「ここならやっていけるな」という予感めいたものがあったようです。

調べてみるとカンボジアでも複数発行されている日本語フリーペーパーがスリランカにはひとつもない、ということで国の発展を考えるとポテンシャルの大きさを感じたのもスリランカに決めた大きな理由の一つだそうです。

 

人とのつながりに助けられる

それから2度にわたってスリランカに1か月ずつの滞在。会社の立ち上げとフリーペーパーのへの広告出稿の営業をおこないました。

インドやベトナムでフリーペーパーを発行している知人たちの事例を聞いて、創刊号のスポンサー集めには相当苦労すると覚悟していたそうです。ところが想定外に協力いただける企業が多くて助かったといいます。まさにこういう媒体が待ち望まれていたというのもあるのだと思います。

しかも別の目的で紹介してもらった企業から、突然の広告出稿を打診されたりと、スリランカに来てからは人のつながりにずいぶん助けられているそうです。

 

人を惹きつける人柄

こうして順調に準備を続ける神谷さん。うまくいく背景には人を惹きつける人柄があります。

かつてコロンボに来た時に、バンコクでのトランジット中にたまたま知り合ったスリランカ人ファミリーと意気投合したことがありました。

「スリランカでぜひ子供の誕生パーティーに出席してほしい」

行ってみると、子供の誕生会とはいえ親戚・知人を集めた50人ほどの大パーティー。宴もたけなわになるとスリランカ人は踊り始めます。周りに「お前も踊れ」とはやされ、ならばと、日本人代表としてスリランカ人の誰よりも激しく踊りまくった、という逸話を持ちます。

会場は大盛り上がりで、誘った側も誘った甲斐があったと思ったことでしょう。借りはきっちり返します!

 

フリーペーパーの中身は?

「いずれはスリランカ在住の方向けの情報も載せていきたいですが、当初は旅行者向けの記事をメインに考えています。」

創刊号では世界遺産シーギリヤの特集記事が予定されています。

日本の方にどんどんスリランカに来てもらうのが目的です。

 

創刊は2017年1月。配布場所は、以下を予定しています。

コロンボとその周辺:

ゴール:

キャンディ:

シーギリヤ:

東京都:

茨城県:

千葉県:

神奈川県:

大阪府:

 

その他の地域でも配布予定です。

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