常夏のスリランカでは風邪をひくこともなさそうですが、室内での効きすぎた冷房の影響や、特に日本の冬の時期は訪問者が知らず知らずに持ち込むインフルエンザの菌に感染してしまうケースも多いです。
スリランカの医療体制は日本ほど充実しているとは言えません。転ばぬ先の杖で、何かあったときの対策を考えておきましょう。
外国人が行くなら総合病院
小さなクリニックまでも含めると病院はコロンボ市内のいたるところにあります。しかも公営の病院は無料で診察してもらえます。
しかし、外国人は言葉の問題や医療レベルの問題もあり大きめの総合病院を利用することになります。
救急車は1990
スリランカで救急車を呼びたいときは電話で1990番。実はこのサービスが始まったのは2016年と最近のことです。インドの援助によりシステムが整備されました。
これ以外にも個人の救急サービス会社もあります。またランカホスピタルは1556 で、病院から10キロ以内で入院するなら無料になります。
お勧めの病院は
緊急時はもちろん救急車を使いますが、それ以外の場合はタクシーやトゥクトゥクを利用するのがいいでしょう。どこの病院にも救急患者を優先して診てくれるER (Emergency Room) 部門があります。
応急処置の後、必要があれば専門医にその場で予約を入れて診てもらえるというのが総合病院のメリットです。中でもランカホスピタルがお勧めです。ここは電話での予約も可能。携帯から225で通じます。
ランカホスピタル (Lanka Hospital)
その他ではナワロカホスピタル、ダーダンスホスピタルなども定評があります。
ナワロカホスピタル (Nawaroka Hospital)
ダーダンスホスピタル (Durdans Hospital)
時間がかかる
スリランカの病院では日本に比べるとどうしても待ち時間が長くなるようです。デング熱の検査で採血した後、結果が出るまで2時間待ちというケースもざらです。
病院にかかるときは最初から時間がかかる心づもりで、スナック、本などを持っていくと良いでしょう。病院内では携帯電話使用禁止の場所もあるので注意してください。
病院内に薬局がありますが、ここでも待たされます。ただし処方箋があれば、どこの薬局に行っても薬は買えます。
専門医の探し方
持病の治療などがあって病院の予約を入れるときは、医師を指名する必要があります。下記サイトで専門医を検索することができます。
多くの医師は午前中に政府の病院で働き、午後は病院掛け持ちで診察します。しかし、知り合いでないとあまり丁寧にはみてくれない印象です。できれば知り合いにお勧め医師を紹介してもらうのがいいでしょう。
支払方法
日本の病院との大きな違いは費用が先払いであるという点です。
先日デング熱の検査でナワロカ病院にかかったケースだと、まず受付で500ルピーほど払ったあとで診察室に通されて医師の問診を受けます。
その場でデング熱の検査の指示を受けますが、まずはキャッシャーに並んで約2500ルピー支払い。具合が悪いときはこれもつらいです。
そのレシートをもって採血室に行きます。
採血後、待合室で2時間ほど待って医師から検査結果を聞いて処方箋をもらう。そして薬局で薬代を支払って薬を受け取る、という具合です。
クレジットカードの場合は、まずカード登録などの手間がかかる場合もあります。
民間療法
風邪などのあまりひどくない症状で様子を見るのなら、コリアンダー、胡椒、ショウガベースのサマハン顆粒をお湯か紅茶に入れて飲み、タンビリでさらに水分、電解質と栄養補給をおこないます。
ローカルの辛いカレーでのどやおなかの殺菌を試み、ペーヤーワという薬草などを煮込んだお茶を作り、蒸気を吸い、そのお茶も飲む、というのが効果がある場合があります。
※試してみる場合はあくまでも自己責任でお願いします。
また薬局に売っているパナドールは、頭痛、解熱に即効性があります。
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