トゥクトゥクに乗って遊園地的な気分に浸るのも悪くはないんですが、仕事での移動を考えると、排ガスまみれで走るのは気分が良くないのと、もしもの時の安全性からやっぱり控えたいという方も少なくないと思います。
そんな時に出会ったウーバー(UBER)。トゥクトゥクに比べて料金もさほど違わないし、その他にもいろんな利点があることがわかりました。
コロンボでは、『ウーバー』!お勧めです。
スリランカの交通
スリランカの公共交通といえば何といっても『トゥクトゥク(TukTuk)』が代表格。『トゥクトゥク』を見ないで街を歩くことは不可能というぐらいにあふれかえっています。
料金もリーゾナブル。初乗り900mまで50ルピー(約37円)で、その後は100メートルごとに4ルピー(約3円)ずつ加算されていきます。
※運営会社によって100メートルあたり料金は4ルピー/5ルピー/6ルピーのいずれかに設定されています。
コロンボ市内で利用すると多くの場合はせいぜい2~3kmなので、94ルピーから134ルピー(約70円~100円)程度の料金になります。
トゥクトゥクの問題点
こんなに安くて便利な『トゥクトゥク』ですが実は困ったことがあります。
料金メーターを装備しない昔ながらの車両もかなりの台数が走っていて、そういう車両では交渉で料金が決定します。さもなければドライバーの言い値になります。
相場を知っていれば交渉できますが、観光客はぼったくりドライバーの標的になりがちで、もとが安いだけに4~5倍の料金を吹っ掛けられて、首をひねりつつも払ってしまうのです。
またありがちなのが、例えば130ルピーの表示で150ルピーを出すと、ドライバーはニヤリと笑って「アイ・ハブ・ノーチェンジ(釣りはない)」
「ほんとかよ?!」と疑いたくなります。
もちろん1ルピー単位で釣りを返してくれる善良なドライバーも存在します。
『ウーバー』を使ってみた!
本題の『ウーバー』を使ってみました。
スマホに『ウーバー』アプリを入れて名前やクレジットカード情報を登録。SMSによる機器認証を経て使用開始となります。
アプリを開くと自分がいる場所の地図が表示されます。そのまま画面をタップして車を呼びたい場所を指定。簡単です。
引き続き目的地の情報を入力するのですが、なぜか目的地は地図による指定ができません。ストリート名と番地を入力します。
もしくはホテルや空港であればその名前を直接入力することも可能です。入力文字から候補がいくつか出てくるので間違いが防げます。
車を待つ間も地図上で現在位置と到着までの時間が表示されるので安心。ただし表示される時間の1.5倍から2倍ぐらいはかかるのが実情です。
到着したらドライバーが電話で知らせてくれますが、アプリ上でドライバーに電話するかメッセージを送ることが可能なので、「〇〇ホテルのメインエントランス」などとメッセージを送っておくとスムーズ。
アプリには該当する車のナンバーが表示されているのでその車を探して見つかったら乗り込みます。
いちおう乗車後に行き先を聞かれますが、既に入力しているのでそれが正しければ、細かい行き先を説明する必要はありません。海外で言葉の問題がある場合はこれも便利な点です。
安全性は?
もともと『ウーバー』は自家用車をシェアするというコンセプトですが、実際にはこれを本業にしている人がほとんどで、通常のタクシーに乗っているのと変わりません。
『ウーバー』システム上にドライバーの個人情報も利用者の個人情報も登録されているのでうかつなことはできません。犯罪防止につながります。
料金は?
スリランカの『ウーバー』は料金体系でuberXとuberGOが選べます。
uberXだとトヨタプリウスが多く、uberGOだとインド製のタタやスズキアルトが来ることが多いようです。
仮に2km利用すると、おおむね以下の料金になります。(混雑具合で時間料金が変わります。)
uberX: 202ルピー
uberGO: 112ルピー
TukTuk: 94ルピー
なんと意外にも『ウーバー (uberGO)』は『トゥクトゥク』料金に近い。
『トゥクトゥク』は初乗りの50ルピーに900m分が含まれるので近距離だと安いのですが、それ以降は100mあたり4ルピーが加算されます。そのため長距離だと100mあたり3ルピーの『ウーバー』の方が安くなってしまうのです。
ちなみに4kmを境に『ウーバー (uberGO)』のほうが『トゥクトゥク』よりも安くなります。
『ウーバー』の最大の利点とは?
利便性的にも料金的にもお得感のある『ウーバー』ですが、私が感じる最大の利点は別にあります。それはその決済方法なのです。
『ウーバー』にクレジットカード情報を登録しているので、目的地に到着した際に財布を出す必要はありません。そのまま、「ありがとう!バイバイ」 と降りてしまえばいいのです。
小銭がないと心配することもなければ、チップを払おうかと迷うこともない。車の中では一切現金のやり取りがありません。領収書は登録したアドレスにメールで送られてきます。これもまた安全性に大きく寄与しています。
稀にドライバーが道を間違って通常よりも高い料金が請求されることがありますが、走行軌跡も領収書に地図で記載されているので、それを証拠に『ウーバー』にメールでクレームすると気持ちよく対応してもらえます。
なるほど!このシステムは流行るはずだな!!というのが実感です。
待ち時間なくすぐにつかまえられる『トゥクトゥク』もスリランカでの大事な足に違いありませんが、特別な事情がなければウーバーを使うことをお勧めします。ただし、コロンボ以外の都市に行くと走っていないか台数が極端に少ないので注意してください。
※本記事は別サイトに寄稿したものを編集して再投稿しています。
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