スリランカでは、カフェやレストランなどの施設ではWiFiの設置割合がかなり高く、観光客が行きそうな店ならどこに入っても無料でインターネットが利用できます。
このあたりは日本に比べて優れた点です。
ところがその一方で、家庭のインターネット環境はそれほど良くありません。日本があまりに便利になりすぎたということもありますがスピード的にも料金的にも今一つなのです。
ネットへの接続方法
プロバイダーはいくつもありますが、代表的なのはダイアログ(Dialog)とスリランカテレコム(SrilankTelecom)のふたつ。どちらも同じようなサービスを提供しています。
接続方法は、光ファイバーかADSLか4G(LTE)かの選択肢があります。
◇光ファイバー
日本では主流だが、スリランカでは地域によって接続サービスがようやく始まったところで普及度はまだまだ。
◇ADSL
電話線を使った接続で、日本でも2000年ごろにYahoo!BBの登場で流行。速度は理論上は50Mbps(下り)だが、スリランカで実際に使ってみたところ下り(ダウンロード)が7~10Mbps、上り(アップロード)は1Mbps以下。
◇4G (LTE)
いわゆる携帯電話の通信網を使うもの。4Gルーターを家の中に置いて各機器にWiFi接続して使用する。速度は理論上は100Mbps以上だが、実際にスリランカでの評判だと10Mbps以下。カバーエリアが都市圏に偏る。
料金体系
上記のそれぞれの接続方法によって毎月の料金が違うのかというと、実は変わりません。変わるのは初期の設置費用のみ。
では、料金がどのように決められているかというと、月々のデータ通信量なのです。日本で使い放題に慣れていると、ここが非常に使いにくいところです。ネットで動画を流しっぱなしというような使い方をするとすぐにリミットが来てしまいます。
ちなみにスリランカテレコムの場合のメニューのいくつかを紹介すると、下の表のようになります。
Starter | Web Family |
Web Pro |
Web Champ |
Web Life |
|
料金 | 740 ルピー |
1,490 ルピー |
4,890 ルピー |
13,690 ルピー |
19,890 ルピー |
データ 制限 |
8GB | 30GB | 75GB | 220GB | 325GB |
動画をよく見る場合はスマホでも5GBぐらい使う人もいるぐらいなので、家庭で使うとしたらWeb Familyでは足りなさそうです。実際私もWeb Familyからスタートしましたが、だんだん増やして今はWeb Champに落ち着いています。
ちなみに月々のデータ通信料を超過するとスピードが64kbpsに制限されてしまいます。ほぼ使用不能。その場合は追加料金を払って追加のデータ容量を買うしかありません。
私の場合は自宅でも仕事をしているので仕方がない面があります。しかし月々の13,690ルピーはやはり高い!!日本の光ファイバー接続に比べても2倍です。
ちなみに7-8GbpsぐらいのスピードならNetflicsやYoutubeなどの動画サービスは問題なく利用できます。ただし夕方から夜など通信の集中する時間帯は動画再生が途切れることもあります。
総合的にスリランカのネット環境はいまひとつです。環境改善を期待します。