スリランカで最も人気のあるスポーツはクリケット。「クリケットのルールは理解できない!」という日本の方は多いですが、実は簡単。
似ていると言われる野球に例えて基本ルールを説明します。
【野球】1チーム9人
【クリケット】1チーム11人
【野球】1試合9イニング
【クリケット】1試合1イニングのみ
【野球】3アウトで攻守交替
【クリケット】10アウトで攻守交替(実質全員がアウトになったら交代)
↑これらはワンイニングマッチのルールで通常試合時間は5~6時間。テストマッチだとイニング数が増えて勝敗が決するまでに最大5日間かかります。
なぜクリケットの試合が長くなるか簡単にいうと以下の要因があります。
- 野球よりもアウトになる可能性が低い。
- アウトになるまで同じ打者が打ち続ける。
- さらに10人がアウトになるまで攻撃は続く。
途中、ランチタイムやティータイムがあるからという理由もあります。
守備
ボウラー(野球でいうピッチャー)は野球に比べるとへんちくりんな投げ方をしますが、彼らが不器用なわけではなく、肘を伸ばしたままで投げるというルールだからです。
ノーバウンドもしくはワンバウンドで投げてバッツマン(野球でいうバッター)の後ろに立っているウィケット(3本立った棒)を倒すことを狙います。バウンド後に変化させるのも技のひとつです。
攻撃
バッツマン(野球でいうバッター)は、ボウラー(野球でいうピッチャー)が投げる球を打ちますが、バッツマンが空振りしてウィケット(バッツマンの後ろに3本立った棒)が倒されるとアウト!。攻撃でありながらウィケットを”守る”立場でもあるのです。
その他バッツマンがアウトになるのは、フライをノーバウンドで守備にキャッチされたり、バッツマンが打って走る間に守備側にウィケットが倒されたりした場合など。
アウトになるとそのバッツマンは次のバッツマンと交代します。
走塁と得点方法
フィールド内にはウィケットが2箇所に立っています。最初は1番バッツマンと2番バッツマンが一人ずつ二つのウィケットのエリアに入って、決められた球数ごとに二人が交互に打ちます。
バッツマンがゴロを打ったら、二人のバッツマンはそれぞれ反対側のウィケットに向かって走ります。二人がそれぞれ反対側のウィケットに到達したら1ラン(1点)。
走れるなら何往復しても大丈夫。片道ごとに2ラン、3ランと加算されます。でも走っている途中で守備にウィケットが倒されるとアウト。
アウトになりそうなら打っても走らないというのもありです。これがなかなかアウトにならない要因。
ちなみに打球が転がってフェンスに到達したら4ラン、ノーバウンドで越えたら6ランとなります。
これぐらい知っていればとりあえずは十分。毎日どこかのテレビ局でやっているクリケット中継が楽しめるようになります。