スリランカビジネスのクリーン度

 

『世界腐敗度ランキング』

をご存知ですか?

 

Transparency International という組織が

CORRUPTION PERCEPTIONS INDEX

(=腐敗度ランキング)を毎年発表しています。

 

2015年版は1位から167位までクリーンな順番に並んでいます。

栄えあるトップは

  • 1位:デンマーク
  • 2位:フィンランド
  • 3位:スウェーデン

北欧諸国がワン・トゥー・スリーフィニッシュです。

そのあとニュージーランド、オランダと続いて、日本は香港、アイルランドと並んで18位となっています。

一方の下位集団の方は、

  • 166位:アフガニスタン
  • 167位:北朝鮮(最下位)
  • 167位:ソマリア(最下位)

これらの国で仕事したことがないのでよくわかりません・・・。

 

スリランカはインドよりも下!?

この中でスリランカの順位は、ベナン、中国、コロンビア、リベリアと並んで83位。

真ん中あたりです。

でも、インドが76位でスリランカはそれより下なのです。

 

かつてインド関連の仕事をしていた時期がありました。

交渉ごとが発生すると誰を味方に付けられるか考えたし、はたまた味方と思っていたら敵だったみたいなことがよく発生して苦労しました。

実際にスリランカで仕事をしてみて、たしかに似たような空気は感じます。

組織より個人の利益が最優先と考えればわかりやすいのかもしれません。
(もちろん個人によって考えや行動は異なります。)

 

 

ここから先は少しだけダークサイドな話です。
お気に召さない方は読み飛ばしてください。
内容は全くお勧めするものではありませんが、何が行われているかを知ることは、スリランカでビジネスを行う上では大事なことと思います。

darkside

裏と表のピーナッツ

直接表現を避けると表現が難しいですが
かなり古くにロッキード事件でピーナッツと呼ばれたあれについて。

『裏』のピーナッツと『表』のピーナッツがあって、私の知るスリランカ人はどちらも上手く使っていました。

『裏』 はそれ本来?の使い方で、交渉事をゴリ押しするときに裏で動くもの。
ここの読者は決してやってはいけません。

 

『表』 は表面上はチップ? という感じ。
役所や銀行などの窓口や守衛に普段から100ルピー程度の少額のお金をばらまいておくのです。

そうするとどういうメリットがあるか?

自分にとって不利益となる相手が役所や銀行を訪れると、その面会相手や場合によっては会話の内容までもが筒抜けになってしまうのです。必要な書類をどこからともなく手に入れたり、都合の悪い書類を破棄したりというのもあります。おそろしー!!

『表』と呼びましたが、これもまた黒か白かというと黒ですね。

 

どこの国でも多かれ少なかれはあることだと思いますが、スリランカにおいてはピーナッツの話題を悪びれずに口にしたり、大っぴらにマネロンの計画を練ったり、というあたりが腐敗度ランキングの現在の位置を如実に表しているような気がしています。

 

日本人にはなかなかなじめない文化ですが、それでもひるむことはありません。

こういうのをクリーンにかいくぐっていくのがスリランカビジネスの醍醐味です!